Auckland University

ニュージーランドには総合大学が9校、カレッジが25校あります。ニュージーランドの高校生は卒業迄に国の定めたNCEA Level 2&3 を受験して、この結果で大学進学先を決定します。日本人はこの試験が免除されますが、IELTSのスコアが必要です。 3年制(4年制)の総合大学へは、通常ファンデーション・コースからの入学になります。 国立2年制の専修型教育機関であるカレッジは、現地ではポリテック(Politech College)と呼ばれて多様な実務型教育を受けられるために 進学先として人気があります。このカレッジは、オーストラリアのTAFEや、アメリカのコミュニティ・カレッジに相当するものです。 治安が良く、暮らしやすい国として知られるニュージーランドは大学留学先として人気があります。

ニュージーランドの大学教育

NZ大学教育

ニュージーランドでは、この国の教育頂点に立つ総合大学群をユニバーシティと称しています。 これらの大学群は、学位の取得を目的とする高度な教育を行っているため、学問を総合的かつ体系的に学ぶことができるため、 将来、政治家、学者、研究者、上級公務員、教師、医師、法律家を目指す学生が学んでいます。 この他に各都市にはカレッジが教育機関として開学されています。カレッジは、国の定めた資格取得の教育を行う役目を担い、 職業教育、専門教育、大学上位学年への編入コースを運営しています。
大学の学士課程は、専攻学科によって文系では3年、理工学系では4年の課程があります。また、建築工学や理学課程は5年制の 学士修士コースがあるため、規定される学部の取得単位数は専攻によって違っています。
この国の発展の歴史から、国立の大学がほとんどです。また、大学はレベルが高くニュージーランド人の学生でも全員が卒業を保証されているものではありません。

ニュージーランドの大学進学

ニュージーランドの高校生は、国によって規定されたNECAというテストに合格して、"University Entrance Certificate" という大学進学資格を取得しないと総合大学へ進学できません。 近年は「国際競争にまさる開かれた大学教育の推進」の提唱のもとに大学はレベルアップを計りオークランド大学が世界ランクに 名を連ねています。どの大学も留学生の受け入れも熱心で、留学フルフィー制のもとで多くの外国人生徒受け入れ枠を拡大 しています。ファンデーション・コースと呼ばれる留学生の基礎科コースもほとんどの大学で開設されました。

Politech(ポリテク)カレッジ

Politach カレッジは全国に25校が開設されています。NECA Level-2以上で入学ができ20万人以上の学生が在籍しています。 カレッジは、学習できる科目の幅が広く、教育内容が実務的でコース修了後の就職が有利なことで人気があります。 現在のニュージーランドでは、最もポピュラーで国民的に人気のある高等教育といえます。1年間で修了できる専門資格コースから、 2年間の国家技能資格取得コースまでが幅広く用意されています。

大学の授業と学期生について

ニュージーランドの大学は、通年学期制で1月末、又は2月第1週を開始日として学期が組まれます。 この開始日から6月までを1学期(秋学期)、このあと約1ヶ月の休み(7月中)をはさんで 7月中旬~11月中旬までの2学期(春学期)と続きます。基本的にはこの2学期制(前後期セメスター制)を取っています。
11月後半に後期が終わると次の年度まで夏休みに入ります。1学期と2学期の間の冬休み、1学期、2学期の学期中の短期ブレイク、 テスト前は試験休みがあるので、日本の大学と比べて休みが長いのが特徴です。
学士課程の履修期間は、専攻によって異なりますが、文系学科では3年間で卒業となります。 日本の大学ような一般教育期間が設けられてないので、1年目から専門的な知識を学ぶ専修型の教育となっています。 学科コースによっては、第2学期(7月)からの入学を受け付けているところがあります。夏休みは、一部の大学でサマーコース、 が開催されています。大学はその多くが都市部にあるために、社会人学生のためのパートタイムコースを開設しています。 教育の歴史的要因からイギリスやオーストラリアの大学との交流が盛んです。授業料は、大学、専攻によって違いますが、 一般的に NZ$260,000~NZ$420,000程度で推移しています。

移住生活が可能な国

ニュージーランドは、日本からの居住移民の受け入れに積極的です。日本人が現地の大学を卒業するとニュージーランド居住権申請の点数 (ポイント制で居住権申請ができる制度)を付与されます。特に専攻した学科が、情報、通信、医療、工学である場合は、より高点数がもらえます。 さらに現地の仕事先が見つかると、ポイントが加点される仕組みで、合計60ポイントに達すると、 この国の居住権が獲得できる仕組みになっています。親日国といえるひとつの理由かも知れません。

ニュージ-ランド大学留学のポイント

ニュージーランドの大学では、一般教科課程がないために、大学本科入学後に直ちに専攻科目学習が始まります。 それは、多くの専門書を読むこと、高度な理論を理解することが求められることになります。従って、日本の高校卒業生や、 日本の大学1~2年生からの留学では、ファンデーションコースから入学するのが最適とされます。高校卒業生で留学する方は1年間、 大学1年生~2年生で留学する方は3~6ヶ月間、このファンデーションコースを利用するプランを立てるのが良いでしょう。 ファウンーションコースでは、IELTSの総合学習、英文エッセイや論文の書き方、ノート取り方、議論のノウハウ、専攻のプレスタディ を学ぶことができます。