アメリカ国旗

アメリカには4年制、2年制、芸術技工系大学を含めて3000校の大学が登録されています。学期は主に2学期制と3学期制が取り入れられ、 学期ごとに学科単位の履修が終了するので学期毎の入学ができます。大学間の単位制度が確立され、転校、編入が容易です。 入学した大学を卒業するという日本の大学制度の下では考えにくいことですが、例えば 「A大学に入学して、B大学に転校、さらにC大学に転学して卒業」 ということが可能になる単位互換制度が大学間で確立されています。

アメリカの大学

UCLA

高校課程の修了が大学入学の基本的な条件であることは両国とも同様です。しかし、高校卒業(12年生)までが義務教育のアメリカでは、 高校での教育を、大学受験を前提とした教育としては進めていません。 4年制大学に進学を希望する高校生は、SAT、またはACTという共通大学進学試験を受験して、 その結果で進学先を決めています。大学進学希望者にはこの試験の成績で進学できる大学が用意されています。 実際にこの試験を受けて大学に進学する生徒は全体の50%以下です。のこりの50%はコミュニテイ・カレッジに進学したり 就職して社会に出ます。
アメリカの大学は、そのほとんどが大学院大学として修士課程、博士課程を持って運営されています。 大学は、その州や地域の学問研究の場としての認識が高いために、高度な学問の習得を希望する生徒しか4年制総合大学へ進学をしていません。 将来、政治家、学者、研究者、上級公務員、教師、医師、法律家を目指す学生が学んでいます。 大学学士課程は、一般教科を伴うために日本と同じ4年制で、規定単位制です。
この国の発展の歴史から、東部に歴史のある私立大学が多く、西海岸には州立の大学が多いのが特徴です。 大学はレベルが高く、学生間の競争も激しいために全員が卒業できる訳ではありません。

日米教育事情の違いについて

■ 私立大学と公立大学の違いについて

アメリカでは55%が私立、45%が公立大学です。しかし、学生数の比率は私立25%、公立75%と発表されています。 これは、私立の大学1校あたりの学生数が少なく、少人数制の教育を行なっていることになります。例えば、 アイビーリーグ等有名私立大学は少人数教育で高度なエリート養成教育を、州立の大学は地域産業研究基地としての役割を持っているといえます。
大学間の競争は激しく、少しでも高い評価を得るために教授陣の充実、施設の充実、優秀な生徒の募集に努めているのが事実です。 自国の生徒に対しては、私立大学の学費は公立大学より高く、大学によっては倍程度となる場合があります。 しかし、海外からの留学生には、公立大学が割高な学費を設定しているために、アメリカの4年制大学留学での学費については、 公立も私立大学もほとんど変わらないのが現状です。

■ アメリカ人学生に対しての有名大学卒の意義

アメリカは「実務経歴社会」です。大学に対するアメリカ人の一般通念では、有名大学や全米的ランキング上位の大学を卒業しても 絶対に有利な就職が保証されるとは限りません。もちろん学歴はその人の「経歴」のひとつとしてとらえられています。 従って大学の優劣よりも「いかに良い成績で上位大学を卒業して、その知識を生かして成果をだせるのか」が最も重視されます。 アメリカ社会は成果のみを評価する能力主義社会であり、競争原理社会です。有名大学の卒業という事実は大切ですが、 それだけがアメリカ社会においての個人に対する評価の絶対条件ではないようです。

バーロンズによるアメリカ大学ランキング

アメリカの大学をランク付けするのは難しいことです。大学のランクは各大学の設備、教授陣の数と質、論文の発表数や図書蔵書数と学生入学の SATレベル等を含めて発表されています。この点では偏差値による日本の大学評価と大きく異なっています。 20140年度のランキングによるデーターを示すと、

1.Most Competitive 33校
ハーバード、スタンフォード、MlT、陸海空士官大学等
2.Highly Competitive 53校
大多数は私立。州立としてはUCバークリー校、
ウィリアム・メリー大学等。>
3.Very Competitive 96校
多くの私立大と、州立ではミシガン大学、UCLA、
ニューヨーク大学等。
4. Competitive 約800校
一部の私立大学と州立大学が含まれる。
※上記1~4のレベルの大学に入学するにはアメリカの高校で成績が通常上位30%に属していないと難しいとされています。
5.Less Competitive 約500校
大多数の州立大学、私立大学。
6.Non Competitive 約100校

コミュニティ・カレッジについて

コミュニティー・カレッジは4年制大学とは異なり、一般教養教育と社会産業教育の2つの目的を持つ短期大学で全米に1000校以上開学されています。 一般教養課程では、2年間で4年制大学の3年生へ編入するためのコースとして、カリキュラムは4年制大学の 1、2学年と同様の一般教科68単位を中心としています。卒業時の成績で自分の進む大学を決定でき、学位として準学士号(AA)の称号が与えらます。 また社会産業課程では、大学卒業後すぐに社会に出て就職する学生のために、多くの技能的教育をも行っている点が特徴です。 コミュニティー・カレッジは、アメリカの生涯教育のー端をも担っているために4年制大学に比べて年令層が広いといえます。 学費は大変に安いのが魅力です。日本の高校卒業者で、専攻が渡航時にはっきりしてない留学先としては選択肢のしとつです。

アメリカ大学の授業や学期

アメリカの大学学期は、新学期が9月から始まります。州により前期後期の2学期制=セメスター制と、3学期制=クオーター、 4学期制=トリミスターがあります。 大学は単位制でカリキュラムが組まれ、通常年間32~36単位の履修規則のために、セミスター制では1学期で16単位が、 クオーター制では11単位が最低の基準単位とされています。4年制文系学部では136最低単位で卒業認定を受けられるようになっています。 学生は各学期毎に入学ができますが、入学オリエンテーションは秋学期入学しか開催されない場合が多いようです。 大学の授業のスピードが早く、クイズ呼ばれる小テストが多く、タームテストもあるために、コンスタントに単位を獲得することは 留学生には困難です。単位補足のために、6月~8月のサマースクールに登録する生徒も多くいます。

アメリカ大学留学のポイント

まず語学カを含む各学料の総合的な学力が大切です。それと共にアメリカで学びたいという強い本人の希望と、 留学のための経済的背景が必要です。寮費を含める年間の費用は日本の大学よりは経済的です。アメリカの大学でやっていくには 強い意思と強靭な体が必要である事は言うまでもありません。留学に際して、はっきりとした学問目標、専攻分野がある人は、 しっかりした4年制大学への進学をお勧めします。自分の目的、能力に応じた大学で勉学にぜひ励んで下さい。