SEVIS=アメリカのビザ制度

こんにちは!今回は、アメリカへの留学を考えている方々にとって非常に重要なSEVIS(学生・交流訪問者情報システム)と、アメリカのビザ制度について解説したいと思います。アメリカの大学に留学するためには、ビザの取得が必要不可欠ですが、その手続きやシステムが少し複雑です。特に、SEVISというシステムがどのように関わってくるのか、またビザの種類や申請方法について詳しくご紹介します。アメリカ留学を目指す方々にとって、ビザ申請は最初の大きな壁となることが多いので、この記事が少しでも役立つことを願っています!

1. SEVISとは?

SEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)は、アメリカ合衆国の政府が留学生(F-1ビザやM-1ビザ)、交流訪問者(J-1ビザ)の情報を管理するためのオンラインシステムです。SEVISは、アメリカの大学や教育機関が学生の情報を追跡し、留学生の滞在を監視するために使用されます。

1.1 SEVISの目的

SEVISは、留学生や交換プログラム参加者がアメリカに滞在している間、適切なビザステータスを維持しているかどうかを確認するために使用されます。具体的には、SEVISは以下の情報を追跡します。

  • 学生の個人情報(名前、生年月日、国籍など)
  • 入学した学校名やプログラムの詳細
  • 学業成績や在籍状況
  • 学生の滞在期間やビザステータスの更新状況

このシステムを通じて、アメリカ政府は留学生が適切にビザを保持し、留学目的に沿った活動を行っているかどうかをチェックします。

1.2 SEVIS費用

SEVISに登録するためには、SEVIS費用(I-901料金)を支払う必要があります。この費用は、アメリカ大使館または領事館でのビザ申請を行う前に支払います。SEVIS費用は、以下のように異なります:

  • F-1ビザ(学生): 約350ドル
  • M-1ビザ(職業訓練): 約350ドル
  • J-1ビザ(交換訪問者): 約220ドル

SEVIS費用は、I-20フォーム(F-1ビザの学生に発行される証明書)やDS-2019フォーム(J-1ビザの交換訪問者に発行される証明書)に記載されている番号を使用して支払います。

2. アメリカのビザ制度

アメリカにはさまざまな種類のビザがあり、留学生に必要なビザは主に以下の3種類です。

2.1 F-1ビザ(学生ビザ)

F-1ビザは、アメリカの学校(大学、高校、語学学校など)でフルタイムの学位プログラムに参加するためのビザです。F-1ビザを持つ留学生は、学業を最優先にして滞在し、アルバイトなどの活動には制限があります。

F-1ビザ申請の流れ:

  1. 学校への入学許可:アメリカの学校に合格した後、学校からI-20フォームが発行されます。このフォームは、SEVISに登録された学生情報を基に発行される公式書類です。
  2. SEVIS費用の支払い:I-20フォームに記載された指示に従い、SEVIS費用を支払い、支払い証明を取得します。
  3. ビザ申請:アメリカ大使館や領事館でF-1ビザの申請を行います。この際、I-20フォームとSEVIS費用の支払い証明書が必要です。
  4. 面接とビザの発行:ビザ面接を受け、合格すればF-1ビザが発行されます。

2.2 M-1ビザ(職業訓練ビザ)

M-1ビザは、アメリカで職業訓練を受ける学生のためのビザです。このビザを持つ学生は、フルタイムで職業技術を学ぶことが求められます。学業の期間が終了すると、アメリカを出国する必要があります。

2.3 J-1ビザ(交換訪問者ビザ)

J-1ビザは、アメリカでの文化交流や教育プログラムに参加するためのビザです。このビザは、学問的な交流や専門的な研修、インターンシップなど、さまざまな目的で利用されます。J-1ビザは、交換訪問者プログラム(例えば、英語教育、インターンシップ、学者としての滞在)に参加する学生や専門家に発行されます。

J-1ビザ申請の流れ:

  1. プログラムの選択と参加:J-1ビザでの滞在には、アメリカの認定プログラムに参加することが必要です。プログラム参加が決まると、DS-2019フォームが発行されます。
  2. SEVIS費用の支払い:F-1ビザ同様に、J-1ビザの申請にもSEVIS費用がかかります。
  3. ビザ申請:アメリカ大使館や領事館でJ-1ビザの申請を行います。DS-2019フォームとSEVIS費用の支払い証明書が必要です。

3. ビザ申請時の注意点

3.1 申請のタイミング

アメリカのビザ申請は、入学許可が決まった時点から早めに行うことをおすすめします。通常、ビザ申請には数週間かかることがありますので、余裕を持って手続きを進めることが重要です。

3.2 面接の準備

ビザ申請時には面接が求められることが多いため、面接準備をしっかりと行いましょう。ビザ面接では、留学の目的や学業計画について質問されることがあります。自分の将来のビジョンや留学の理由をしっかり説明できるように準備しておくと安心です。

3.3 ビザ取得後の注意

ビザを取得した後も、学生としてのステータスを維持することが重要です。学業が順調に進んでいるか、規定の時間内に授業を受けているかを確認するため、SEVISを通じて情報が更新されることになります。また、ビザの有効期限や滞在期間にも注意を払い、必要に応じて延長手続きを行いましょう。

アメリカ留学に必要なビザの取得は、留学準備の中でも大きなステップです。SEVISは留学生にとって必須のシステムで、アメリカのビザ制度に深く関わっています。SEVIS費用の支払いからビザ申請、面接、ビザ発行まで、手続きには注意深く臨むことが重要です。正確な情報と準備を行い、スムーズなビザ申請を目指しましょう。アメリカ留学を目指している方々が、ビザ取得のプロセスを無事にクリアし、充実した留学生活を送れることを願っています!

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